国の英雄となった一人の字も読めない青年の物語。
冒頭の戦闘シーンは、
「プライベート・ライアン」をも凌ぐと言われる凄惨なものだ。
激戦区に降り立った狙撃の名手として新聞に取りざたされて、
その活躍は戦色に一喜一憂する国民のかっこうの注目の的となる。
戦争の悲惨さ、人の命とは何かを考えさせられる。
ジュード・ロウの若々しく、嫌味のない演技が素直に作品に没頭させてくれるし、
レイチェル・ワイズの地獄の中での素朴な美しさが観る人にも潤いを与えてくれる。
全体を通して戦時下の緊張感が切れるシーンがない。
主人公の無垢な人間性と戦争を引き起こす側の人間とのギャップがさらなる面白さを生んでいる。
そして若い二人の恋愛も生々しい現実の中で営まれ息を飲むシーンとなっている。
個人的にドラマの作り方は好きだが、
ラストにもう一ひねり欲しかった感も・・・。