ジェット・リーの演技の幅の広さを思い知らされた一本。
実際に撮影セットの地下牢で数日を過ごし、
「犬」になることを体で覚えた見事な表情や仕草は40歳を過ぎた大人とは思えない無垢さが光っていて、
ダニーの悲劇をより濃くさせることに成功している。
共演のモーガン・フリーマンの盲目役もハマリすぎにハマっている。
彼の心で生き、心で見えている世界と
ダニーのあまりに悲惨な現実とのギャップが物語に深い情緒を生んでいる。
アクションも冒頭から魅せてくれるし、
ヒロインの少女と女性のはざ間で揺れる想いもくすぐったい切なさがあるし、
悪役ボスのワルさの演技も見もの。
ジェット・リーの作品の中ではイチオシの一本である。